中東在住、新米エコノミストのスワップ派FX
中東在住、某国際機関の新米エコノミストが、スワップ目的で、労力の少ないFX運用を目指します。トレードの状況や、経済統計や指標の解釈、そして通貨の相関分析などに関して書いていきたいと思います。
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意外な真実・NZ円とNZ米は似て非なるもの!?
2008年07月27日 (日) 17:54 | 編集
こんにちは。

先週NZが利下げを行ったことで、NZドルは弱含んでいましたが、今週そのNZドルが下げ止まるかどうかが注目ですね。

今日はそんなNZについて、記事にしてみたいと思います。


NZドルと言えば、オセアニアの高金利通貨で、キャリートレードの人気通貨ですよね。利下げをしたと言っても、8.00%の金利は、非常に魅力的です。

しかし、昨年8月の暴落を覚えている方は覚えていらっしゃるでしょうが、7月24日に97.8円を付けたNZ円はほんの数週間後の8月17日には20円以上も下がり、最大瞬間風速で74.3円を付けました。下げ幅にすると、24%も一気に下げたことになります。NZは隣国オーストラリアと比べても市場規模が小さく、通貨取引量も少ないので、このように投資家が一斉に同じ方向に動けば一気に相場が崩れてしまうのがリスクです。

そんなNZドルですが、実は、NZドル/米ドル(NZD/USD)という通貨ペアで取引すれば意外と違う顔が見えます。

昨年8月の暴落を例にとって見ると、NZ円は24%下げましたが、同じ期間にNZD/USDは18%程度の下げにとどまりました。

これはなぜでしょう?

これは、キャリートレードの主流が「円売り」で行われているため、米ドルも円に対してうられていたためです。NZドルは確かに円に対して売られましたが、同時に米ドルも円に対して売られていたので、その下げ分が相殺され、NZD/USDはこの程度の下げで済んだのです。

同様に、年末から今年の3月にかけてドル円が95円台まで落ち込んだ時はどうだったでしょうか?年末12月27日の114.60円から3月17日の95.75円程度まで落ち込んだ時(ドル円の下落率16%)、NZ円も88.3円から75.7円まで14%程度の下落をしていましたが、NZD/USDは逆に6%上昇し、0.766から0.812に上げておりました。

つまり、同じNZドルでも円売り(NZD/JPY)なら14%下落、米ドル売りなら(NZD/USD)6%上昇と大きくその明暗が分かれていたのです。

実はその3月中旬がNZD/USDの直近最高値でそこからずるずる0.74まで下げてきているのですが、このことから、NZD/USDという通貨ペアがクロス円とは異なる動きをするということがわかります。

以下の表はNZD/JPYとNZD/USDの2008年度の相関係数です。
NZcorrel.gif


NZD/USDがいかに他のクロス円と逆相関しているかわかりますね。
チャートでみるとこのような感じです(2008年のみ)
NZDchart20080726.gif


また変動率(HV)もNZD/JPYが12.2%であるのに対し、NZD/USDは8.7%と比較的安定しています。

NZD/USDの場合、スワップが120円程度と、NZD/JPYの170円に比べると確かに見劣りしますが、「円売り」という同一方向のリスクをとるよりかは、同じNZドルを保有する際にNZD/JPYとNZD/USDに分けて保有するだけでリスク分散になるようです。

*このトレンドは過去の動きに基づくものなので、今後の動きが必ずしもこうなるというわけではありません。

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【保存版】 2008年上半期・クロス円(13通貨)の相関と変動率
2008年07月06日 (日) 19:32 | 編集
こんばんは!
また明日から相場が始まりますね。
スワップ派としては、先週みたいな危なっかしいのではなくて、落ち着いた週になってほしいですね。

さて、私がなんどか紹介している通貨の相関や変動率に関してですが、2008年の上半期(6月30日まで)について計算したので、紹介します。

昨日のランドの分析にもあるように、短い期間で市場のセンチメントによって相関関係が変わってしまう通貨もあり、「今」の流れをとらえるには最新の相関関係を抑えておくと便利だと思います。2008年はこういう流れで後半戦に突入・・・ということで是非使っていただければと思います。

まずは、クロス円相関マトリックスです。すべてクロス円買いのポジションです。
(サムネイルをクリックして大きくしてくださいね)
CorrelMatrix_2008FirstHalf.gif

一見ややこしそうですが、簡単です。
縦軸の通貨と横軸の通貨の交わるところに入っている数値がその二つの通貨の相関係数です。

たとえば、縦軸の上から4番目の米ドルと横軸の左から2番目のユーロの相関は0.36・・・といった具合です。

逆相関の通貨は赤字で、相関が高い通貨(0.80以上)はグリーンでセルを色づけしてあります。

クロス円の主要なすべての通貨の関係が入っているので、便利かと思います。



これじゃぁトレンドがわかりにくいという方は以下も参考にしてください。
次はそれぞれのクロス円通貨はドルに連動して動くのか(ドル派閥)、それともユーロに連動して動くのか(ユーロ派閥)・・・ちょっと気になりますよね。
このグラフを見れば一目瞭然です。

GroupingByCorrelation.gif


右軸はドルに対する相関係数(一番右が1.00なので右にいくほどドルに連動する)。
縦軸はユーロに対する相関係数(一番上が1.00なので上にいくほどユーロに連動する)。
ななめに伸びている緑の線はユーロにもドルにも同じだけ連動しているという基準の線ですので、緑の線より右下にあれば、どちらかというとドルに連動し、左上にあればどちらかというとユーロに連動します。

ユーロ派閥に入る資格は、ユーロに連動するが、ドルにはあまり連動しないもの。
ユーロ、スイス、ノルウェー、豪ドルが入りました。

ドル派閥に入る資格は、ドルに連動するが、ユーロにはあまり連動しないもの。
が入りました。
ドル、ポンド、カナダ、NZ、トルコ、ランド、が入りました。

中立は両方に同じように連動するもの(どちらに連動するかは断定しにくいもの)
シンガポールドルと、意外なことにメキシコもここです。

そして最後、独立アンチユーロとしましたが、アイスランドだけは、ドル派と言うにはドルへの相関は弱く、ユーロとは逆に動くので独立アンチユーロ派です。(笑)


長くなりましたが、最後に変動率(HV)を・・・
HV2008FirstHalf.gif


各派閥ごとにまとめてあります。
やはり高金利通貨は変動率が大きいですね。
高金利通貨にはうまく逆相関のものを組み合わせたポートフォリオが必要だということがわかります。



以上、2008年上半期のクロス円の相関関係と変動率(HV)でした。

もし御要望がありましたら、クロス円以外の通貨でも相関係数とHVの計算はできますので、よかったら気軽に気になる通貨をリクエストしてくださいね。また、私の勝手な分析でよければひとつの通貨にしぼった分析や、一歩進んだポートフォリオのリスク分析もすぐできるので、気軽にコメントに残してくださいね♪


では、2008年後半もがんばりましょう♪


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最後になりますが、HVや相関係数の計算には為替バカ氏のローリスクで年20%の複利運用! 初心者でもできるFXスワップ運用を使わせていただいております。


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スワップ派必見・メキシコペソの知られざる魅力
2008年06月29日 (日) 19:36 | 編集
こんばんは。

ちょっと派手なタイトルをつけましたが、今日はちょっとメキシコペソについて書いてみようかと思います。
あまり知らないので買っていないし、買うつもりもない方がほとんどだと思いますが、予備知識として知っておく分には意外と使えるかとと思います。w

昨日紹介したスワップ用口座にて、USD/MXNという通貨を新しくポジったことを書きました。

実はこれ、かなり前からほしかった通貨ペアなのです。

メキシコペソ円はほぼ米ドル円と同じような値動きをするというのが、みなさんの印象かと思いますが、そのとおりです。ですので、USD/MXNはかなり変動率が少なく安定した通貨なのです。

メキシコの金利
メキシコは先日6月20日に政策金利を0.25%上げ、7.75%にしました。
これは、5月の消費者物価指数が4.95%と2004年以降最も高い水準になったため、インフレ対応のために必要にせまられてとった政策だったようです。ちなみに、メキシコのインフレターゲットは3%です。

7.75%は7.25%の豪ドル以上、8.25%のNZ以下という位置ですが、かなり高金利通貨といえるでしょう。


この政策金利の結果を市場はどう評価したのでしょうか?
ブルームバーグでは、この利上げを受けて、アメリカとメキシコの金利差が拡大し、それにより、メキシコペソは米ドルに対して強くなるであろうというエコノミストの談話を紹介しています。

メキシコは実は産油国です。メキシコ湾にかなりの海底油田が存在し、つい先日、日本の商社、丸紅がBPなどと共同で5億バレルの埋蔵量を持つ地域最大級の油田を発見したことで一躍有名になったと思いますが、資源国としての価値もあるわけです。


USD/MXNのチャート
以下は月足です。
USDMXN_m_20080628.jpg


こうみると、現在のUSD/MXN(ドル売り、メキシコペソ買い)のレート10.300は過去の水準からみるとかなり高い位置にあり、さらに、下落傾向(ペソが強くなる)にあるということがわかります。ちょうど一目均衡表だと雲の下限におり、これを抜けると加速がつきそうな気配ですね。


変動率
さらに、注目はこのペアの変動率でしょう。
実は、このペア、かなり変動が少ないのです。
HV_USDMXN_20080629.jpg


おそらくスワップ派の方には、メキシコペソを保有していて、米ドルを疑似指標として見ているかたもいらっしゃると思いますが、ホント、似た動きをします。ですので、2008年に入ってからの変動率は、なんと、3.8%です!!AUD/USD8.4%、NZD/USD9.0%、そしてEUR/USDでさえ6.2%なのでかなり安定していますね。


スワップ
まず取引業者に関してですが、サクソ系でしかこのペアは扱っていないようですね。ペソ円はHirose-FX2などでもありますが。

1万ドルあたりのスワップは・・・
Hirose Trader 162円
アストマックスFX 159円
121証券  156円


といったところです。
AUD/USDやNZD/USDよりも大きいのが魅力ですね。

メキシコ円はHirose-FX2でもあまりスワップが高くなくて、持つメリットがありませんが、USD/MXNならかなりメリットがあるように思います。

私のポジションがどうなったか、また随時報告していきますね。
(と言っても5000ドル分ですけどねw)


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ランドと金の相関関係を検証
2008年06月22日 (日) 10:00 | 編集
こんにちは。
先週末の段階ではもう一段安があるかと考えられたランド円は今週は比較的堅調でした。
ドルランドが8.2のサポートで一旦止まったことが理由ですね。

さて、そのランドですが、一般的にの価格に連動しやすいといわれています。
南アフリカは、ダイアモンド、その他のレアメタルなどの天然資源が豊富にあり、の輸出国であるために、国際価格が堅調であれば鉱業も貿易も堅調であるためです。

また、米ドルとは逆相関の関係にあるといわれています。これは、米ドルがこれまで基軸通貨、国際決済通貨として国際的に強かったため、世界各国の人々がドルで資産を持っていれば安全としていました。有事のドル買いとまで言われていました。しかし、それが911後、米ドルへの信頼が徐々に弱まり、有事のドル買いの変わりに有事の買いになったのです。もともと、ドルが主要基軸通貨になるまでは有事の金買いが当然のことだったので、戻っただけのことですが・・・。

ということで、近年は有事のドル売り、金買いとなり、ドルと金の逆相関という関係が生まれました。
ここまでが、背景です。


で、先日、記事にしましたが、米ドル円とクロス円はかなり相関が強いのにもかかわらず、ランド円だけは相関が弱いということがわかりました。

つまり、ランド円はドル円とは比較的異なる動きをするということです。

ドルと金は逆相関、ドルとランドは逆相関であるとするとランドと金は相関関係があるということになりますね。

では、実際はどうなのか。金のデータはkitco.comから入手しました。
以下の表はNY金の価格変動と、ランド円、ドルランド、ドル円のそれぞれの相関係数を2005年から1年ごとにだしています。
CorrelGold20080622.jpg


これによると、2005年はドル円、ランド円がともに金の価格とかなり近い値動きをし、ドルランドは0.24ですのであまり関係はないが少し同じ相関の値動きをしたことがわかります。つまりランドと金ではなくてドルと金が近い動きをしたことになります。

2006年はドルランドのみが金と正相関の関係でした。つまり、金価格が上がるとともに、ドルがランドに対して強くなっていたのです。これはランドと金が相関関係にあるということを否定する現象ですね。

2007年は一転、ドルランドと金が負の相関、つまり、ランドが上がれば、金も上がっているという関係でした。-0.79ですので、かなりつよい相関ですね。

そして2008年(5月まで)、また2006年と同じように、金があがっても、ランドがドルに対して弱くなるという状況になっています。

このことから、結局、2007年以外は金の価格が上がっても、必ずしもランドが強くなっていたわけではないので、全体的にみるとあまり相関があるわけではないということになります。グラフで見ても確かにランドの動き(ランド円もドルランドも)と金の動きはそこまで似ていませんね。
GOLDchart20080622.jpg


当たり前かもしれませんが、為替には経済の様々な要因がかかわってくるために、金価格によってランドが変動するほど単純じゃないということでしょう。

この結果からは、金が上がっているからランドが上がっているという直結的な説明はあまり信用できないということになりますが・・・みなさんはどう思われますか?

今度はもう少し金の輸出などを詳しく見ていきたいと思っていますが・・・。


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