2008年06月15日 (日) 20:37 | 編集
先日、インフレがなぜ問題かということで、供給インフレが問題であると書きました。
(こちらの記事を参照)
今日はインフレの対応策について書きたいと思います。
インフレの対応として、よく一般的に知られているのは公定歩合の操作、つまり金利上昇ですね。
物価上昇
↓
公定歩合を操作し、金利が上昇
↓
金利が上がれば、今使うよりも貯金すれば有利と考える
また、お金を借りて投資する人が減る(住宅ローンは利子10%とかで借りたくないですよね)
↓
市場における貨幣流通量の減少/ 過度の需要の抑制(今の中国ですね)
↓
供給過剰になり、物価下落
↓
適正水準での物価上昇率へ誘導(インフレターゲット)
これは一般的なインフレへの対応策の一つですが、基本的には、需要を抑制するので、需要インフレに有効な仕組みです。
では供給インフレにはどうやって対応するのか?
今回のような、供給インフレの場合、原価の高騰による物価上昇なので、企業が元をとるためには、価格は下げることができません。よって、もちろん品物によりけりですが、価格はなかなか下がりません。(企業は原価割れで販売したくないですよね)
よって、物価は上昇しているが、重要が減り経済が減速していくという状況に陥ります。
これをスタグフレーションとよびます。
1970年代の石油危機が供給インフレの好例としてあげられますが、アメリカは1970年代に供給インフレから発生したスタグフレーションを経験しました。
これに対して、アメリカはどうしたか?
アメリカは失業率が10%になるまで大幅に金融引き締め政策(利上げ)をとりました。そして、人為的に不況(1980-83年)を作りだし、物価上昇を抑え込んだのです。
要するに、供給の価格が下落に転じさせなければならないのですが、それが需要減によって間接的に物価上昇を抑えるか、価格規制で押さえ込むか、ぐらいしか特段手当てはありません。市場原理ではそうそう市場介入はできませんから、後者は選択肢から外れてしまいますね。
さて、今回のインフレも、早めに手を打たないと、こういうことになってしまう可能性は十分にあります。1970年代ももともとは原油高が原因だったので、同じパターンでの供給インフレとして、ぜひ早めの対策をしてほしいものですが・・・。
ちなみに物価上昇率と失業率は、マクロ経済理論において、普通はトレードオフの関係にあります。それをフィリップス曲線と呼ぶのですが、また次回書いてみたいと思います。
参加しました。よろしくお願いします。
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(こちらの記事を参照)
今日はインフレの対応策について書きたいと思います。
インフレの対応として、よく一般的に知られているのは公定歩合の操作、つまり金利上昇ですね。
物価上昇
↓
公定歩合を操作し、金利が上昇
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金利が上がれば、今使うよりも貯金すれば有利と考える
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↓
市場における貨幣流通量の減少/ 過度の需要の抑制(今の中国ですね)
↓
供給過剰になり、物価下落
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適正水準での物価上昇率へ誘導(インフレターゲット)
これは一般的なインフレへの対応策の一つですが、基本的には、需要を抑制するので、需要インフレに有効な仕組みです。
では供給インフレにはどうやって対応するのか?
今回のような、供給インフレの場合、原価の高騰による物価上昇なので、企業が元をとるためには、価格は下げることができません。よって、もちろん品物によりけりですが、価格はなかなか下がりません。(企業は原価割れで販売したくないですよね)
よって、物価は上昇しているが、重要が減り経済が減速していくという状況に陥ります。
これをスタグフレーションとよびます。
1970年代の石油危機が供給インフレの好例としてあげられますが、アメリカは1970年代に供給インフレから発生したスタグフレーションを経験しました。
これに対して、アメリカはどうしたか?
アメリカは失業率が10%になるまで大幅に金融引き締め政策(利上げ)をとりました。そして、人為的に不況(1980-83年)を作りだし、物価上昇を抑え込んだのです。
要するに、供給の価格が下落に転じさせなければならないのですが、それが需要減によって間接的に物価上昇を抑えるか、価格規制で押さえ込むか、ぐらいしか特段手当てはありません。市場原理ではそうそう市場介入はできませんから、後者は選択肢から外れてしまいますね。
さて、今回のインフレも、早めに手を打たないと、こういうことになってしまう可能性は十分にあります。1970年代ももともとは原油高が原因だったので、同じパターンでの供給インフレとして、ぜひ早めの対策をしてほしいものですが・・・。
ちなみに物価上昇率と失業率は、マクロ経済理論において、普通はトレードオフの関係にあります。それをフィリップス曲線と呼ぶのですが、また次回書いてみたいと思います。
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2008年06月10日 (火) 22:56 | 編集
こんばんは。
本日は、ドルが107円をつけたりとドルの買い戻しの様相ですね。
しかし、高金利通貨はそれほど連動せず・・・といった感じです。
アメリカのインフレ懸念からのドル高への選好が先導している相場のようですね。
さて、一時はデフレという言葉をよく聞きましたが、最近はインフレ懸念という言葉をよく聞きます。デフレは物価が下がること、インフレは物価が上がることで、デフレをこれまで嫌ってきたんだから、インフレならハッピーじゃないの?と言いたいところですが、そうではないようです。
簡単にインフレについて書きたいと思います。
特に、昨年のサブプライム問題を発端に世界的に聞かれるようになった言葉にインフレーションやスタグフレーションという言葉があります。特に為替の世界においては消費者物価指数(Consumer Price Index: CPI)といった指標に大きく影響を受けるため、非常に重要な経済現象です。
ではインフレは問題なのでしょうか?
インフレは悪だのように語られる昨今ですが、日本はつい数年前まで「デフレ」に苦しんでいました。当時は、デフレ脱却、インフレターゲットなどの言葉が叫ばれていたのです。
インフレにもいくつかの種類があり、3つに大きく分類すると
1) 需要インフレ (demand-pull inflation)
2) 供給インフレ (cost-push inflation)
3) 貨幣供給インフレ (inflation due to money supply)があります。
1の需要インフレは一般的にはよいインフレです。需要が供給を上回ることにより、物価が上昇し、それによって供給が増え・・・という経済の好循環が起きます。住宅価格の上昇を考えればわかりやすいですが、住宅を買いたい人が増え、住宅の供給がおいつかないため、住宅価格が上昇というふうに、まず、重要が先に増えます。つまり、所得の上昇などが先にくる、景気がいい時のインフレということです。(まぁバブルを引き起こした張本人でもありますがw)
3の通貨インフレは市場に出回る通貨量が増えることによっておこるインフレです。極端に単純化すれば、急に明日、日銀が大量に紙幣を発行し、円の流通量を倍にすれば、今持っているお金の価値が半分になり、値段が倍になります。これは中央銀行の政策に左右されるもので、アメリカはサブプライム後に流通通貨量を増やしているので、この現象で物価上昇につながっているともいえます。
2のインフレは今世界各地で起こっているインフレで、仕組みは単純明快、原油価格の高騰が製品価格の高騰(例えばガソリン)につながり、全体として物価上昇が起こるというものです(ガソリン価格の高騰が流通価格の高騰、スーパーなど小売での価格の高騰、と連鎖していきます)。日本など、海外資源の輸入に頼っている国の多くの場合は輸入価格の高騰によるインフレですね。問題はこの2の供給インフレです。これが物価上昇と景気後退を同時に引き起こすスタグフレーションにつながるインフレなのです。
続きはまた・・・。
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本日は、ドルが107円をつけたりとドルの買い戻しの様相ですね。
しかし、高金利通貨はそれほど連動せず・・・といった感じです。
アメリカのインフレ懸念からのドル高への選好が先導している相場のようですね。
さて、一時はデフレという言葉をよく聞きましたが、最近はインフレ懸念という言葉をよく聞きます。デフレは物価が下がること、インフレは物価が上がることで、デフレをこれまで嫌ってきたんだから、インフレならハッピーじゃないの?と言いたいところですが、そうではないようです。
簡単にインフレについて書きたいと思います。
特に、昨年のサブプライム問題を発端に世界的に聞かれるようになった言葉にインフレーションやスタグフレーションという言葉があります。特に為替の世界においては消費者物価指数(Consumer Price Index: CPI)といった指標に大きく影響を受けるため、非常に重要な経済現象です。
ではインフレは問題なのでしょうか?
インフレは悪だのように語られる昨今ですが、日本はつい数年前まで「デフレ」に苦しんでいました。当時は、デフレ脱却、インフレターゲットなどの言葉が叫ばれていたのです。
インフレにもいくつかの種類があり、3つに大きく分類すると
1) 需要インフレ (demand-pull inflation)
2) 供給インフレ (cost-push inflation)
3) 貨幣供給インフレ (inflation due to money supply)があります。
1の需要インフレは一般的にはよいインフレです。需要が供給を上回ることにより、物価が上昇し、それによって供給が増え・・・という経済の好循環が起きます。住宅価格の上昇を考えればわかりやすいですが、住宅を買いたい人が増え、住宅の供給がおいつかないため、住宅価格が上昇というふうに、まず、重要が先に増えます。つまり、所得の上昇などが先にくる、景気がいい時のインフレということです。(まぁバブルを引き起こした張本人でもありますがw)
3の通貨インフレは市場に出回る通貨量が増えることによっておこるインフレです。極端に単純化すれば、急に明日、日銀が大量に紙幣を発行し、円の流通量を倍にすれば、今持っているお金の価値が半分になり、値段が倍になります。これは中央銀行の政策に左右されるもので、アメリカはサブプライム後に流通通貨量を増やしているので、この現象で物価上昇につながっているともいえます。
2のインフレは今世界各地で起こっているインフレで、仕組みは単純明快、原油価格の高騰が製品価格の高騰(例えばガソリン)につながり、全体として物価上昇が起こるというものです(ガソリン価格の高騰が流通価格の高騰、スーパーなど小売での価格の高騰、と連鎖していきます)。日本など、海外資源の輸入に頼っている国の多くの場合は輸入価格の高騰によるインフレですね。問題はこの2の供給インフレです。これが物価上昇と景気後退を同時に引き起こすスタグフレーションにつながるインフレなのです。
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