2008年06月01日 (日) 18:23 | 編集
先週、クロス円が上昇し、ポートフォリオ全体に含み益が出てきております。
ちょっと余裕があるうちに今後どうやって舵取りをしていくか考えておかないと結局あとで、こうしておけばよかった・・・なんて思ったりするものなので、ちょっと今後の考えも含めてスワップ派の戦略について書きたいと思います。
スワップ派の定石として低レバレッジの考え方があります。スワップ派でやる以上はレートが大きく下がってもロスカットされないために2倍とか3倍で運用するのが基本だということです。
もし豪ドルの現在のレートを100円で考え、2倍で運用すると50万円で1万ドル運用できます。もちろん業者によってロスカットの基準は違いますが、簡単化して考えると50円下がって50円を下回ればロスカットされてしまうことになります。豪ドルの過去10年の最安値が56円(2000年、2001年)なので、ほぼ間違いなく安全圏です。
安全重視のスワップ派の定石です。計算も単純明快ですね。しかし、あまり低レバレッジだとなんとなくFXの最大のメリットでもあるレバレッジを有効利用しきれていないような気がします。ですので、どちらかというと守りのスワップ派といえるでしょうか。
ではここにポートフォリオの分散の考えを入れて、考えてみます。
豪ドルの2005年1月1日から2007年12月31日までの3年間の変動率(HV)は8.6%でした。1日のスワップを175円で計算し、Value at Risk(VaR)を考えると99%の確率で年間損失は200,000円以下に限定され、スワップ益の64,000円を含めると最大損失はおよそ136,000円ということになります。2倍のレバレッジでは余裕の範囲です。
しかし、これに加え、3月の暴落にも強かったスイスフランを使ったCHF/SGDという豪ドルとの相関係数がマイナス0.65という、ほぼ反対に近い値動きをするものと組み合わせることにします。このペアはプラススワップで1日45円程度つきます。これを1万通貨買うとCHFの対円レートが101円なので1倍で買うと101万円の資金が必要になります。この二つのペアを持つと45円+175円で220円のスワップになります。
ここで、レバレッジを先ほどの2倍ではなく4倍にして考えてみます。すると豪ドルは25万円の証拠金、スイスフランも25万円(程度)の証拠金で同じ50万円の証拠金になります。ではリスクはどうなるでしょうか?単純に考えるとレバレッジを倍にすればリスクも倍ですが、実際には違います。逆相関の通貨を組み合わせることにより、今回、変動率(HV)は豪ドルのみの8.6%よりさらに低い3.3%になりました。そして、Value at Riskでの最大損失額は153,000円と豪ドルのみの200,000よりも小さくなり、スワップが増えたため、スワップを含めた最終損失額は73,000円程度と136,000円の半分近くになりました。

ですので、同じ50万円を証拠金として使う場合、単一通貨を低レバレッジで運用する場合よりも、逆相関にあるペアをポートフォリオに含め、たとえ豪ドルが下がってもスイスフランが上がるため相殺されるようにうまく組み合わせた攻めのスワップ派も有効なのではと考えます。
注意としては、HVは過去の動きに基づいて計算されるのでかならずしもそのように将来動くという保証がないことです。2007年のみのこの二つのペアの相関係数はマイナス0.01でした。つまりほとんど関係のない動きをしていたということで、必ずしも豪ドルの下げをスイスフランが相殺してくれたわけではありません。HVは6.4%で最大損失の計算も200,000円程度でした。
ちなみに2008年の5月末までの相関係数はまたマイナス0.63と同じような関係になっています。
現在私のポートフォリオではいろいろなペアを組み合わせ6%程度の高めのレバレッジで運用しています。ただポートフォリオ全体のHVが6.5%とまだ高めなので、今後、例に上げたCHF/SGDやEUR/USDなど、違う値動きのするペアから増やしていきたいと思っています。あんまりごちゃごちゃいろんなペアを入れると何がどう動くかわからないので、ある程度は絞らないといけないですが。
今回の計算は為替ばか氏のローリスクで年20%の複利運用! 初心者でもできるFXスワップ運用
を参考に計算させていただきました。
参加しました。よろしくお願いします。
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ちょっと余裕があるうちに今後どうやって舵取りをしていくか考えておかないと結局あとで、こうしておけばよかった・・・なんて思ったりするものなので、ちょっと今後の考えも含めてスワップ派の戦略について書きたいと思います。
スワップ派の定石として低レバレッジの考え方があります。スワップ派でやる以上はレートが大きく下がってもロスカットされないために2倍とか3倍で運用するのが基本だということです。
もし豪ドルの現在のレートを100円で考え、2倍で運用すると50万円で1万ドル運用できます。もちろん業者によってロスカットの基準は違いますが、簡単化して考えると50円下がって50円を下回ればロスカットされてしまうことになります。豪ドルの過去10年の最安値が56円(2000年、2001年)なので、ほぼ間違いなく安全圏です。
安全重視のスワップ派の定石です。計算も単純明快ですね。しかし、あまり低レバレッジだとなんとなくFXの最大のメリットでもあるレバレッジを有効利用しきれていないような気がします。ですので、どちらかというと守りのスワップ派といえるでしょうか。
ではここにポートフォリオの分散の考えを入れて、考えてみます。
豪ドルの2005年1月1日から2007年12月31日までの3年間の変動率(HV)は8.6%でした。1日のスワップを175円で計算し、Value at Risk(VaR)を考えると99%の確率で年間損失は200,000円以下に限定され、スワップ益の64,000円を含めると最大損失はおよそ136,000円ということになります。2倍のレバレッジでは余裕の範囲です。
しかし、これに加え、3月の暴落にも強かったスイスフランを使ったCHF/SGDという豪ドルとの相関係数がマイナス0.65という、ほぼ反対に近い値動きをするものと組み合わせることにします。このペアはプラススワップで1日45円程度つきます。これを1万通貨買うとCHFの対円レートが101円なので1倍で買うと101万円の資金が必要になります。この二つのペアを持つと45円+175円で220円のスワップになります。
ここで、レバレッジを先ほどの2倍ではなく4倍にして考えてみます。すると豪ドルは25万円の証拠金、スイスフランも25万円(程度)の証拠金で同じ50万円の証拠金になります。ではリスクはどうなるでしょうか?単純に考えるとレバレッジを倍にすればリスクも倍ですが、実際には違います。逆相関の通貨を組み合わせることにより、今回、変動率(HV)は豪ドルのみの8.6%よりさらに低い3.3%になりました。そして、Value at Riskでの最大損失額は153,000円と豪ドルのみの200,000よりも小さくなり、スワップが増えたため、スワップを含めた最終損失額は73,000円程度と136,000円の半分近くになりました。

ですので、同じ50万円を証拠金として使う場合、単一通貨を低レバレッジで運用する場合よりも、逆相関にあるペアをポートフォリオに含め、たとえ豪ドルが下がってもスイスフランが上がるため相殺されるようにうまく組み合わせた攻めのスワップ派も有効なのではと考えます。
注意としては、HVは過去の動きに基づいて計算されるのでかならずしもそのように将来動くという保証がないことです。2007年のみのこの二つのペアの相関係数はマイナス0.01でした。つまりほとんど関係のない動きをしていたということで、必ずしも豪ドルの下げをスイスフランが相殺してくれたわけではありません。HVは6.4%で最大損失の計算も200,000円程度でした。
ちなみに2008年の5月末までの相関係数はまたマイナス0.63と同じような関係になっています。
現在私のポートフォリオではいろいろなペアを組み合わせ6%程度の高めのレバレッジで運用しています。ただポートフォリオ全体のHVが6.5%とまだ高めなので、今後、例に上げたCHF/SGDやEUR/USDなど、違う値動きのするペアから増やしていきたいと思っています。あんまりごちゃごちゃいろんなペアを入れると何がどう動くかわからないので、ある程度は絞らないといけないですが。
今回の計算は為替ばか氏のローリスクで年20%の複利運用! 初心者でもできるFXスワップ運用
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この記事へのコメント
トルコリラの場合も、もしよかったら教えてください。
トルコリラ レンジ内の高値圏にいるんじゃないかと思っています。
ドル円も下値は固いが、上値も重い。何かのきっかけで円高になった場合、リラは当然つられます。
参考にしたいので。。。
トルコリラ レンジ内の高値圏にいるんじゃないかと思っています。
ドル円も下値は固いが、上値も重い。何かのきっかけで円高になった場合、リラは当然つられます。
参考にしたいので。。。
ご訪問&コメントありがとうございます。
とりあえずトルコリラの相関関係について本日アップさせていただきました。
今度具体的に複数ペアを保有した際のポートフォリオ全体のHVとVaRの計算もしてみますね。
とりあえずトルコリラの相関関係について本日アップさせていただきました。
今度具体的に複数ペアを保有した際のポートフォリオ全体のHVとVaRの計算もしてみますね。
