中東在住、新米エコノミストのスワップ派FX
中東在住、某国際機関の新米エコノミストが、スワップ目的で、労力の少ないFX運用を目指します。トレードの状況や、経済統計や指標の解釈、そして通貨の相関分析などに関して書いていきたいと思います。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) --:-- | 編集
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ランド・ユーロ・ドルの三角関係
2008年07月05日 (土) 22:29 | 編集
こんばんは。
昨日、ランドはECBのトリシェ総裁の会見後になぜ上方ブレイクしたのか?という記事を書きましたところ、多くの方に応援いただきました。どうもありがとうございました。

今日はその続きを書きたいと思いますが、相関係数とかが入ってきて、ちょっとわかりにくいかもしれません。途中読むのがめんどうくさくなれば一番下にまとめがありますのでそこまで飛ばしてくださいね。


まず、ランド円に対するドル円、ユーロ円、ユーロドルの3つの通貨の相関関係か見ていきましょう。これらの通貨の相関関係を2005-2007年の3年間、2007年の1年間、2008年の1月1日から6月30日までの上半期の3つの期間で分析をしています。
ZAR_correl1_20080705.gif


これによる2008年に入ってからのランドの値動きの特徴は何でしょう?

まずドル円に対する相関から・・・。
ランド円とドル円は2005-2007年の3年間においてはほとんど関係がありません。相関関係はプラスの相関があれば1、マイナスの相関があれば、-1、関係がなければ0ですので、0.03というのはほぼ関係がないゾーンです。2007年のランド円とドル円の関係は0.56、つまり、ドル円が上がればランド円が上がるという状態ですが、そこまで相関は強くないという状態でした。それが今年2008年の上半期は相関係数0.81とかなり強い相関関係にあると言えます。

次いでユーロ円に対する相関ですが・・・
2005-2007年はユーロ円が上がればランド円は下がるという―0.31という弱い負(逆方向)の相関がありました。しかし、これが2007年はプラスの0.72という、ユーロ円が上がればランド円が上がるという反対の相関に転換し、2008年上半期は0.07とほぼ関係なしの状況です。

この二つの通貨ペアとランドの相関からは何が言えるでしょうか?
長期(2005-2007)ではランドはドルともユーロともあまり関係がない動きをしてきましたが、昨年(2007年)のランドはユーロに連動し、今年(2008年)のランドはドルに連動している。・・・という結論になります。

では、ユーロドルとの関係を見るとどうなるでしょうか?
2007年のほぼ関係なしを除けば、特に今年の上半期ではかなり強い逆方向の相関を示しています。つまり、ユーロドルが上がれば、ドル円もランド円も下がるという関係がありました。


続いて、ユーロランド(EUR/ZAR)とドルランド(USD/ZAR)とユーロドル(EUR/USD)の関係をみたいと思います。

以下の表はユーロランド、ドルランドのそれぞれのユーロドルに対する相関係数です。
ZAR_correl2_20080705.gif


まずはユーロランドとユーロドルの関係を見ると、どの期間もすべてかなり強い正相関(同方向の相関)です。2008年は0.85ですね。ですので、ユーロドルが上がれば(ユーロが買われれば)ユーロランドも上がる(ランドは売られる)という関係がはっきりしているということになります。

次いで、ドルランドとユーロドルの関係は?
まず、ユーロランドに比べて全体的に関係が弱いです。また、矢印の方向も2007年は逆相関、2008年は正相関と一貫性がありませんね。

ややこしいですが、私の言いたいことは、ユーロランドはユーロドルとの関係が一貫していて読みやすいが、ドルランドとユーロドルとの関係は一貫性がなく読みにくいということです。


結論として、この分析から言えることは、
① まずユーロとドルの関係を見ます。
② そしてユーロドルが上げれば、ユーロがランドに対しても高くなりますが、ランドがドルに対して高くなるかどうかはわかりません。(2008年の場合はランドはドルに対してさらに安くなっています)
ユーロドルが下がるという時に、ランドを買いましょう。ユーロ売りランド買いが一番素直に反応しますが(2008年は0.85)、ランド円を買ってもいいです(2008年は0.72)。私のように、ユーロ売りに抵抗のある方はランド円ですね。ただし、ドルランド売りは、ドルとランドという、もう一つの力関係が入ってくるので、どっちが強いかはわかりません。(ドルがユーロに対して高いですが、ランドがドルよりもさらに高くなる保障はありません)。

ということになります。

ちなみに、この関係が言えるのは、現在のようにドルが強ければクロス円も強いという状態が続く間でしょう。2007年はドルの一人負け感があったので、他の通貨は結果としてユーロに連動する形になったようです(ドルがすべての通貨に対して売られた)。

ということで、現状のランドはやはりドルに連動するということですね(笑)(ですので3日の値動きを解釈すると、ECBの利上げ観測の後退により、ドルが強くなり、それからランドが上げたという図式になります)。投機資金がドルベースで動くと考えるとやっぱりその方が自然のようです。

なんとなくわかっていたパターンだったかもしれませんが、とりあえずデータで実証することに意味があるかと思います。
これをポートフォリオに取り込む場合、EUR/USDとZAR/JPYでリスク分散をするとよいことになります。
ただ、今後必ずしもこのように動くとは限りませんので、あくまで、過去の変動に基づくと、こうなるというだけだとご理解くださいね。

長くなりましたが、読んでくださってありがとうございました。



ご訪問どうもありがとうございました。
応援のクリックをいただけると嬉しいです。
にほんブログ村 為替ブログへ
人気ブログランキングへ
外為ランキング


スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
最近はドルが作為的っぽい動きを
しているので相関関係をみるのは
結構むずかしいかもしれませんね
2008/07/06(日) 09:37 | URL | がく #-[編集]
がくさん>
そうですね。相関関係はあくまで過去のものですし、大きな流れとして、最近はこういう傾向にある・・・ということだけつかめればいいかなぁーと思っています。
でも、今年の相場はかなり思惑で動いていそうなので難しいですよねー。
2008/07/06(日) 15:32 | URL | リンすけ@中東 #-[編集]
コメントを投稿する
URL :
コメント :
パスワード :
秘密 : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
Template by 【投資信託のことなら】投信Web /

Powered by .
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。